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起業コラム 第1回
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起業コラム 第27回

ーーー本編は以下から

完全歩合制のテレアポ営業を始め半年が過ぎた頃、アポインターだけでは無く新人アルバイトの教育や絞りも行う他、
先輩の営業に同行し、現場営業を覚えるようにもなっていた。
『営業現場に出たい』
そんな想いが胸中にあった。
けど、それは教材販売では無かった。
「これからはITの時代」
時代はITバブルの真っ只中、東京の六本木では日夜IT長者が絢爛豪華な宴を開催しているという。
『俺も、ITの営業を覚えてもっとお金を稼ぎたい』
次第にそう思うようになった俺は、とある仕事を掛け持ちする事にした。
当時の俺はITのIの字どころかPCすらまともに触れなかった。
つまり、ライブ○アやサイバー○ージェントなどが当時行っていた、いわゆる”ネットビジネス”は不向きである事は自覚をしていた。
因に、今も”ネットビジネス”というものは存在するが、当時と今では内容がまるで違う事を注釈しておこう。
当時の”ネットビジネス”は「ホームページやインターネットのシステム自体を”作り”事業主に販売してお金を稼ぐ」技術・販売職であったのに対し、今の”ネットビジネス”は「インターネットのシステムを”利用”して商品を販売しお金を稼ぐ」という程度のものである。
知識や技術が無くても誰でも出来るのが今の”ネットビジネス”、今は昔の様にサーバー代も高く無いしCMSも発達しているので誰でも自社サイトを持てる時代だ。
その差は天と地ほど違うだろう。
勿論、当時の俺にはホームページやインターネットのシステムを構築する知識も技術も無かったので、必然的に販売する側になる。
つまり、第三者が作った商品を”代理販売する”代理店業だ。
IT関連商品の代理店業。
当時は国電がNTTに変わり、初めて光回線をリリースした年。
ナローバンドがブロードバンドにシフトしたインターネット黎明期であり、世の中がADSLからFTTHへシフトする過渡期でもあった。
『よし、通信業界に飛び込もう』
俺はさっそく、京都で光回線の販売代理店業を行っている会社を調べ始めた。