前回までの内容はこちら↓

起業コラム 第1回
起業コラム 第2回
起業コラム 第3回
起業コラム 第4回
起業コラム 第5回
起業コラム 第6回
起業コラム 第7回
起業コラム 第8回
起業コラム 第9回
起業コラム 第10回
起業コラム 第11回
起業コラム 第12回
起業コラム 第13回
起業コラム 第14回
起業コラム 第15回
起業コラム 第16回
起業コラム 第17回
起業コラム 第18回
起業コラム 第19回

ーーー本編は以下から

何を売るか。

何を取り扱うか・・・。

商品を売らなければ売上は上がらない、当然、食ってもいけない。

背に腹は代えられない。

けど、変なモノを売る訳にはいかない。

さて、困った。

三日三晩、という言葉があるが、

取扱商品について、そのくらい考え込んでいたのは事実だった。

まず、商品というモノを根本の性質から分類分けする事にした。

商品には「有形物」と「無形物」が存在する。

また、訴求の種別として「ニーズ型」と「ウォンツ型」が存在する。

それぞれを掛け合わせ、より売り易い組み合わせを考えてみた。

更に考えていくと、商品には「自社生産」と「他社生産」があり、

「自社生産」の方が売値を自分で決められるが、生産原価がかかる事。

また、「他社生産」は売値を自分で決められるが、生産原価はかからない事。

それらのメリットデメリットがある事に気付いた。

最後に、起業時の肝としては”背伸びをしないこと”つまり”無い物ねだりをしない”というのが軌道に乗せるコツだと以前誰かが言っていた事を思い出した。

「今自分が既に持っているモノの中から組み合わせて商売の種を作る」

この原理原則、プリンシプルに従えば自ずと答えは出て来た。

自社生産で、且つ、無形物。

そして、自分が持っているもの。

それは・・・「営業ノウハウ」だった。

そうだ、「営業ノウハウ」を人に、企業に教えるビジネスをしよう。

光○信時代に培ったノウハウ、、、実績も使える。

幸い、営業日本一というタイトルも未だ保有してある。

そして何より、これなら売値を自分で決められる上に、生産原価もほぼ掛からない。

つまり、利益率100%に近いビジネスモデルが作れる。

想定し得るコストは、顧客獲得までの交通費や通信費などのランニングコスト。

しかもこれは強制的に請求書が来る家賃、人件費などの「固定費」とは違い、ある程度自分で出費額を変えられる「変動費」なのでリスクも少ないときた。

いかに「固定費」を減らし「変動費」化するか。

これも創業期に於ける軌道に乗せるコツである。

「固定費」が少なければその分を交通費など獲得コストに使える。

フットワークを軽く出来る・・・!

あとは、獲得した新規客との「契約書」だ。

これもインターネットの恩恵に預り、ビズオーシャンで雛形を手に入れた。

ワード形式でダウンロードすれば、文言を換えたりと自由度もある。

ここでも、昔趣味程度に嗜んでいた六法全書の知識が役に立った。

自分自身である程度のリーガルチェックも出来る。

パソコンのタイピングやビジネスメール書式も光○信時代に鍛え上げられたので、メールのやり取りも苦労は無いだろう。

「今自分が既に持っているモノの中から組み合わせて商売の種を作る」

早速俺は、手に入れたばかりのミニパソコンに携帯電話をUSB接続し、テザリングを開始した。

現代は恵まれている。

何故なら、人脈が全く無い状態でもアタックリストを手に入れる事が出来るからだ。

しかも「無料」で・・・。

SNSなど、ツールも殆どが「無料」で手に入る。

インターネット環境さえあれば。

逆に、今無い人は知恵を使ってその環境を手にすれば良いだけ。

手に入れる為に必要なのは、お金では無く「知恵」。

こんな良い時代に生まれ、起業をしないなんて勿体ない。

そう思い始めていた俺は、光○信時代に上司から「これからはSNSだ」と半強制的に登録させられたFacebookアカウントを久しぶりに開いたのだった。