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起業コラム 第1回
起業コラム 第2回
起業コラム 第3回
起業コラム 第4回
起業コラム 第5回
起業コラム 第6回
起業コラム 第7回
起業コラム 第8回
起業コラム 第9回
起業コラム 第10回
起業コラム 第11回
起業コラム 第12回
ーーー本編は以下から
”訳あり物件”に住み始めて数週間が経っていた。
街では働く事が出来なくなったタクヤは、空港内にある飲食店でアルバイトをする傍らで、早朝はコンビニで働いていた。
俺は一向に働く気力が沸いてこない状況で、手持ちの数千円を切り崩す事でなんとか生きる事が出来ている状態だった。
毎日毎日同じポテトチップスを食べている俺を不憫に思ったのか、タクヤはコンビニバイトに入る度、廃棄弁当を持ってきてくれた。
「今日はこれ。揚げ物多いから、腹壊すとあかんし、揚げ物だけ抜いて食べやー」
とう言って弁当を俺の部屋に持ってくると、そそくさと空港のアルバイトに向かっていったのだった。