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起業コラム 第1回
起業コラム 第2回
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起業コラム 第20回
起業コラム 第21回
起業コラム 第22回
ーーー本編は以下から
前回は起業コラム番外編として陣取りゲームという記事を書いた。
今回も引き続き、番外編として記事を書くので一時お付き合いいただきたい。
適材適所という言葉がある。
「人を、その才能に適した地位や任務につけること」 広辞苑
これは特に組織を持っている経営者や企業のマネージャークラスの方は1日に1回は浮かぶ言葉ではないだろうか。
自分の部下をどこに配置するか・・・。
もしくは、どの営業現場に派遣するか。
毎日が決断の連続だろう。
かくいう私自身もサラリーマンの時に部下を30名程抱えていた経験がある。
また、起業してからも外注の営業マンを含めたら20名ほどのマネジメントに関わっていたが、これがまた難しい。
マネジメントとはつまり教育だが、向き不向きがあると感じた。
私なんかは社会に出てから特に誰かに何かを教えてもらったという経験は殆ど記憶にない。
上司から「次回の定例会までにパワーポイントで企画書を10ページほど作ってこい」と言われる事はあっても作り方まで教えられる事はない。
例えそれまでパソコンを一度も構った事が無かったとしても、だ。
「次回の定例会までにパワーポイントで企画書を10ページほど作ってこい」
という言葉には、制作物は勿論だが、能力の到達点も暗に指示されているわけだ。
当時企画書の「きの字」どころか、パワーポイントすらまともに触れなかった私は、上司に詰められるのが恐い一心で何徹もしてパワーポイントのスキルと企画力を身につけた。
その間一切誰にも質問をしていない。
分からない事があったらインターネットや図書館を利用した。
そんな私だ。
人に訊いたら簡単に答えが返ってくると安易に考えている人間にどんな顔をしてモノを教えたら良いか分からなかった。
教えられる事とすれば、自分が実践してきた通り。
「知識では無く、自分の頭で考えて知恵を出せ」
そして
「技術は教えてもらうのでは無く、目で盗め」
であった。
手取り足取り教えた知識や技術がその人間のモノになるとは思えない。
自分で実践し、自分の頭で考えるという過程を経て始めて自分のものになるのだ。
さて、話を戻そう。
適材適所。
これは、将棋に似ている。
自分の部下は、マネジメントする対象は・・・。
はたまた、お客さんは、交渉相手は・・・。
更には自分の立ち位置まで。
全て将棋と同じだと考えている。
香車には香車の。
桂馬には桂馬の。
飛車には飛車の。
そして、
歩兵には歩兵の役割がある。
歩兵だって経験を積んだら成金になる。
凡人だって経験を積んだら成金になる。
同じじゃないか。
飛車は攻撃力があるが直線的で変則に弱い。
縦か横、頭が固いが営業力はある、強い。
その脇を固めるのが、変則が得意な角だ。
そして成駒となった飛車は竜王となる・・・。
竜王。
唯一、飛車だけが成れる成功の姿だ。
さて、経営者諸君。
起業家諸君。
自軍の誰を竜王にしたいか。
そして、竜王になれるか。
再び経営者諸君。
あなたは王将だろうか。
それとも、玉将なのだろうか・・・。
この違いも大きい。
わざと、玉将になっている方も居るだろう。
奥が深い。
これが将棋であり、事業というものなのだ。