前回までの話↓↓
以下、本編。
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数年ぶりに再開した悪友、タツヤとひょんな事から野郎二人の共同生活に。
さて、どうなる事やら。
波乱は必至!?
続きをお楽しみください。
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”そこ”は愛知県の知多半島にある、私鉄の小さな駅から徒歩20分ほどの場所にあった。
2階建て、全6室の築古木造アパート。
6室中2部屋しか入居が無いのに、仲介会社の募集看板も無い奇妙な建物だった。
間取りは2DK。
俺は入り口入ってすぐの空き部屋を充てがわれた。
ダイニングには大きな水槽。
水槽の中には、不釣り合いな熱帯魚と、何故か蟹の死骸が浮いていた。
キッチンの前には人型?のシミ。
空間全体に異臭が立ち込める、不気味な家屋。
タツヤ曰く、家賃も0円だという…。
2室中1室が俺とタツヤの部屋で、もう1室入居しているであろうお隣さんの部屋は何故かガラスがバリバリに割れていた。
因みに、結果的にこのアパートには半年近く住む事になるのだが、その半年間一度もお隣さんの顔を見たことが無い。
日中は仕事に出ていたタツヤだけならまだしも、最初の2ヶ月ほどほぼ家に居た俺ですら見た事がなかった。
元々はタツヤが世話になっていた○○○○ショップのオーナーが○○○○○の保管用に使っていた部屋だったとか。※○はご想像にお任せします。
何れにしても家賃0円の”いわくつき”物件なのは間違いなかった。
ただ、居候の身で贅沢を言うことは出来ない。
もちろん感謝しか無いのだが、サラリーマン時代、高級賃貸しか住んだことの無かった俺には衝撃的すぎた。
ホームレス生活も、”いわくつき”物件生活も初体験。
お風呂だってバランス釜、いわゆる”バラガマ”で最初は湯を沸かす事すら出来なかった。
色んな意味で、固定観念が音を立ててぶっ壊れたこの数日間。
ただ俺はこの後徐々に知る事となるのだ。
その狂想曲が、まだ始まったばかりだったという事を。
続く。
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