前回までの話↓↓
以下、本編。
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100円バーガーを完食した俺は、携帯電話の充電が完了するのを待っていた。
既に時間も夜の10時を越えていた。
お店の窓から見えるのは、酔っ払いのサラリーマン風男性たちが楽しそうに街を歩く姿。
俺も飲みに行きたい。
だが、そんな余裕は無い。
ハンバーガーを食べて、残り全財産が4,000円を切ていた。
飲みに行った瞬間に、文字通り一文無しとなる。
マクドナルドの営業時間が24時まで。
その時間まで居座ったとして、その後どうするか？
人生初、路上で寝てみるか？
いやいや、こんな繁華街で路上で寝るのは自殺行為。
しかも、名古屋市内でも治安の悪い栄5丁目界隈の路上で寝るなんてあり得ない。
…。
24時間営業のファミレスを探そう。
俺は立ち上がると、マクドナルドを後にした。
既に疲労はマックス。
早く眠りに着きたい気持ちでいっぱいだった。
だが宿を取る余裕は無い、満喫だって贅沢に感じる。
しばらく歩くと、デニーズがあった。
営業時間は年中無休、24時間営業と書いてある。
ここだ、今日の宿は。
いやいや、ファミレスだよ！と突っ込みたくなるだろうが、その時の俺は24時間営業のお店＝宿という感覚に陥るほど余裕が無かった。
経済的にも、そして、精神的にも。
デニーズに入ると、2人がけのテーブルに案内された。
メニューを開き、一番安いホットコーヒーを一杯だけ注文した。
お代わり自由ドリップ珈琲218円（税込235円）
218円…、宿代にしては格安だった。
残り全財産3,600円と少し。
続く。
