前回までの話↓↓
以下、本編。
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少し話は逸れるが、ここからの話には必要不可欠な人物なので少し紹介させていただこうと思う。
俺には同い年のタツヤという友人が居る。
付き合いは古く、かれこれ10年以上になるだろうか。
もう一人、サトルという年は一つ上だが同様の付き合いの友人が居る。
俺とタツヤとサトルは一時期、同じマンションの階違いに住んでいた。
勤めていた会社の母体も同じだ。
部署や役職は3人共バラバラだったが、私生活ではほとんど一緒に居た。
会社が終わると、ほぼ毎晩いずれかの部屋に集合し、宅飲み。
その後、街へ出てガールズハントをしては結果を競っていた仲だ。
あの頃は本当に若かった。
思い返せば色んな思い出がある。
正直、この場で書けることは少ない。
それが非常に残念でならないが、本当にここでは書けないような遊びも色々としてきた。
どんな遊びをしていたかは、読者諸氏のご想像にお任せするとして、だ。
そのタツヤが、ここからの話ではキーマンになる。
タツヤ、サトルとは一時期毎日のように一緒に遊び、兄弟の様な仲だったが、
三人とも、部署は違えど全国に跨る巨大な営業会社の正社員。
オマケに三人とも出身地はバラバラ。
俺は東海、タツヤは関西、サトルは関東、だ。
当然、転勤と共にお別れの時は来る。
もちろん、勤務地や役職が変わったところで三人の仲が崩れる事は無く、その後も定期的に集まっては騒ぐ関係は続いていた訳だが。
ある日を境に、殆ど連絡を取らなくなってしまった。
いや、取りたくてもお互い忙しくて連絡が取れない時間が続いた。
当時、俺は役職が上がり、金沢支社へ転勤。
タツヤはクラブのセキュリティに転職し、サトルは関東に戻った。
何かトラブルがあった訳では無く、自然と連絡を取らなくなった期間が続いていた。
その後、皆電話番号も変わり、SNSも当時はしていなかった事から誰が何処で何をしているのか全く把握出来ていなかった。
だが、運命とは面白いもので、ある日突然、解かれていた運命の糸が再び手繰り寄せられるという事がある。
まさに、それがこのタイミングで起こったのだった。
続く。