先日から始まった実録・織田信長像と併せて、今回から地方創生・岐阜の隠れ名所という名前で岐阜の隠れた観光名所を観光客の方、地元の方に紹介するコラムを始めていきたいと思います。

第1回の今日は、岐阜県最大の前方後円墳・昼飯大塚古墳です。

昼飯大塚古墳

昼飯大塚古墳は今から約1600年前に築かれた岐阜県最大の前方後円墳です。その特徴は墳丘の長さが150mにもなることやその構造が三段築成となる点、さらには後円部の頂上に竪穴式石室、粘土槨、木棺直葬という3つの埋葬形態が存在する点にあります。

○築造年代

4世紀末(古墳時代中期)

○規模

  • 墳丘長 約150メートル
  • 後円部径 99メートル
  • 高さ 13メートル
  • 前方部高 9.5メートル
  • 周壕含む総全長 約180メートル

○出土品

  • 墳丘
    円筒埴輪、形象埴輪(家・蓋・盾・靫・甲冑形)、
    勾玉・ガラスなどの玉類、土器・土製品など
  • 埋葬施設
    竪穴式石室(北棺):過去に盗掘を受ける。未調査。
    粘土槨(南棺):未調査。
    木棺直葬(西棺):棺外から鉄剣・鉄刀、鉄製の工具などが出土。棺内は 未調査。

となっております。

ここで少しだけ、古墳についておさらいをしていきましょう!

古墳

古代の墳墓の1種。土を高く盛り上げた墳丘を持つ墓を指し、特に東アジアにおいて位の高い者や権力者の墓として盛んに築造された。日本史では一般に、 3世紀半ばから7世紀代にかけて日本で築造された墓を指す。

古墳の形は大きく分けて、円墳方墳そして昼飯大塚古墳のような前方後円墳の3つです。

それぞれの古墳が出来た時系列で考えると、

古墳時代の前期に円墳〔当初は墳丘墓という丘型のお墓でした〕、方墳〔これは箱型(方型)のお墓という意味です〕が出来ました。

そして古墳時代の中期になると、前方後円墳が出来るようになったのです。

これらは有力な首長、豪族のお墓だと言われていますが、実態は発掘調査も殆ど進んでおらず、不明な部分が多いです。

さて、古墳についてのおさらいはこのくらいにして、早速現地レポートをしていきたいと思います。

これが昼飯大塚古墳です↓↓

閑静な住宅街に突如と現れた小高い丘!

そんな印象でした。

一般的に古墳というと周囲をお濠で囲まれていたり、森林で生い茂っていたりと中をじっくり観察するのが難しいという印象がありましたが、昼飯大塚古墳はなんとテッペンに登ることも出来るとても親しみ易くてしっかり整備されたとても綺麗な古墳でした。

お子さん連れの若いお母さん達もいて、古墳=お墓、というお堅い印象も無く、公園としても周囲の方に親しまれているみたいですね。

私もちゃっかり影法師をして遊んでしまいました。笑

そんな昼飯大塚古墳へのアクセスはこちら↓↓

○鉄道
JR美濃赤坂駅から徒歩25分
○バス
JR大垣駅南口1番のりばから発車の名阪近鉄バス「消防赤坂分署行」乗車、終点下車、徒歩3分
○自動車
名神高速道路大垣インターチェンジから25分
東海環状自動車道大垣西インターチェンジから8分

【住所】岐阜県大垣市昼飯町

○お問い合わせ
大垣市教育委員会 文化振興課 文化財保護・活用推進グループ
〒503-0888 大垣市丸の内2丁目55番地
電話:0584-47-8067
ファックス:0584-81-0715