前回までの内容はこちら↓

起業コラム 第1回
起業コラム 第2回
起業コラム 第3回
起業コラム 第4回
起業コラム 第5回
起業コラム 第6回
起業コラム 第7回
起業コラム 第8回
起業コラム 第9回
起業コラム 第10回
起業コラム 第11回
起業コラム 第12回
起業コラム 第13回
起業コラム 第14回
起業コラム 第15回
起業コラム 第16回
起業コラム 第17回
起業コラム 第18回
起業コラム 第19回
起業コラム 第20回
起業コラム 第21回
起業コラム 第22回
起業コラム 第23回
起業コラム 第24回
起業コラム 第25回
起業コラム 第26回
起業コラム 第27回
起業コラム 第28回
起業コラム 第29回
起業コラム 第30回
起業コラム 第31回
起業コラム 第32回

ーーー本編は以下から

男女間に友情は成り立たないとはよく言うが、義理というものは存在すると考えている。

現に俺が名古屋をビジネスの足がかりに出来たのもその女性の協力があったからに他ならなかった。

男女の関係はとうに無くなっているが今でも仲良くさせて頂いてる。

兄妹の様な感覚なのかもしれない。

少なくとも友達以上に大切な存在であることは間違いないだろう。

それほどまでに、俺は義理を感じてならない。

我々起業家の世界は広いようで実は狭い。

だからこそ、義理を欠いては生きていけない。

不義理をしてその土地で商売がし辛くなった人間を数多く見て来たし、それは俺自身も身を以て経験してきた。

それほど迄に、人にしてもらった恩は返さなければならない。

そして、不義理はいつか自分に返ってくる。

自分に優しくしてくれる人には優しくするのが人間だろう。

世話になった人はいつまでたっても恩人なのである。

名古屋に根城を構えて以来、活動範囲と交遊関係は急速に拡大していった。

そんなある日、俺はまたしても衝撃の出逢いをすることになる。

思い返せば全てなるべくしてなった巡り合わせ。

感謝しかない。

某ビジネスで知り合った年上の経営者の方に連れられ、俺はとある事業家社長の自宅屋上で開催された交流会に参加することになった。

その実業家社長は数十億を稼ぐ成功者だった。

屋上はドッグランが出来る程に広く、そこには既に40名ほどの起業家が集まっていた。

手前味噌にはなるが、自分の強みとも言える能力の一つに嗅覚がある。

その場に居る一番エネルギーが強い人間を嗅ぎ分ける能力。

俺は40名ほどの中から真っ先にその実業家社長らしき人を発見し、近づいていった。

もちろん、俺はその社長とは初対面であり、ステージが違い過ぎて今までお見かけすることも出来なかったのだが。

エネルギーの強い人というのは、オーラとも言い換えられようか。

醸し出す雰囲気が他とは違う。

俺はそのエネルギーに引き寄せられていった。

こんな経験は今振り返っても過去5回も無いだろう。

社長にはあれから今日に至るまで公私ともにお世話になっている。

時には厳しく、時には優しく、そして大きい背中を持っている。

どんな難局でも自ら率先して背中を見せるということ、そして後輩達に対する気配りや面倒見をこの社長から学ばせていただいた。

男の俺からみても格好良い方である。

また、このご縁がきっかけとなり、仕事に横の広がりが出来ていった。

そして俺はこのあと、自分の経歴に拍車をかけるであろう出来事に遭遇することになる。