1月は個人的にも、世間的にも大変なニュースが沢山ありました。
今回は特に世間を騒がせた産業、経済ニュースについて、私なりの見解を少し述べておきます。
さて、
コインチェック事件。
ハレノヒ事件。
かぼちゃの馬車事件。
これらは大変世間を騒がせました。
特に、コインチェック事件に関しては、盗難された580億円分の仮想通貨以上に市場へ与えた経済的影響がかなり大きいと感じます。
今でこそ上昇トレンドに回復しつつありますが、一時期、仮想通貨の相場は軒並み暴落しました。
今回の事件、結論から言えば、コインチェック社の怠慢が引き起こした過失に近いです。
一番悪いのはコインチェック社です。
「いやいや、盗難犯のハッカーが一番悪いでしょ。」
そんな意見も聞こえて来そうですが…。
そう思う人は、頭の中が御花畑なのだと思います。
また、この機会に便乗し、今までアンチ仮想通貨だった人たちが口を揃えて、
「ほら見たことか」
「仮想通貨はやはり危険だ」
と言ってますが、そういう方々には申し訳ありませんが。
地頭が悪いとしか言いようがありません。
想像してみてください。
あなたは今、日本円いくらか(わかりやすく現金100万円としましょう)をABC銀行の窓口に預けに行ったとします。
で、行員の方に現金を無事渡し終え、預け入れの手続きを済ませたとします。
もちろん、ここまでの流れであなたには何の落ち度もありません。
ここからが肝心なのですが。
あろうことか、あなたの大切な資産を預かった行員は何食わぬ顔をして、今預かったばかりの現金100万円をその辺のデスクの上に無造作に置いたんです。
鍵のかかった金庫に入れずに、です。
そしてそれを一部始終見ていたコソ泥が、行員が現金から目を離した隙にあなたの現金100万円を足早に持ち去ってしまいました。
しかも、マスクにグラサンの変装をして、です。
お分かりだと思いますが、今回のコインチェック事件は言わばこういうことなのです。
顧客から預かった資産をコールドウォレットに移さず、ホットウォレットに置いたままの状態で放置したというコインチェック社。
これ、確かに犯人は悪いですが、普通の頭と普通の危機意識、顧客の資産を預かるという責任感が僅かでもあれば当たり前に防げる事ですよね。
っていうか、金庫に預かり資産入れない金融機関なんてあるんですか?って話です。
技術の問題でも何でも無いんです、ただの怠慢、意識の問題、それも超低レベルの。
SBIの北尾会長が、この危機意識の薄さを指してコインチェック社の事を「カス中のカス」と憤りを隠さなかったのは、
本当にごくごく当たり前の事をコインチェック社が行っていなかったからなんです。
で、この現場を見ている第三者がいたとしますよね、
その人が「あー、日本円は危ないな」なんて言うと思いますか?
違いますよね。
危ないのは日本円では無く、その金融機関の方です。
むしろ、仮想通貨はブロックチェーン化されているので、いつ・誰が持ち出したのかが分かるだけでも紙幣や硬化よりは防犯と犯人追跡に適していると思います。
言わば、GPS発信機の付いたお金の様なものですからね。
匿名暗号通貨にさえ交換されなければ…。
また、今回の件で遂に仮想通貨の終焉が来たと思い込み、保有仮想通貨を狼狽売りした人も、根本的に地頭が悪いと思います。
若しくは自身の勉強不足、投資経験が未熟で投機的、ギャンブル的に資産を突っ込んでいた、
余剰資金ではなく、生活費までも突っ込んでいたので冷静を保てなかったか、です。
ポジションも無いのに、意味不明に批判していた人たちも、思考型人間では無いと言えますね。
人に便乗するだけでは、何事も勝てません。
自分の頭で、自分の責任でもって実行してください。
だから最近まで、コインチェック社に資産を預けていて預金封鎖状態に陥っていた人たちも、言い方悪いですが自己責任なんです。
「コインチェックからお金をおろせないと生活出来ない」「上がると言われたから全財産突っ込んだ」
とか言っていた人も多々いましたが、
意味不明過ぎます。
そもそも投資とは余剰資金で行うものであって、投資額はだいたい総資産の1割から2割程度が目安です。
だから多少の乱降下ではポジションを変更しない。
そういうブレないメンタルが維持できて、結果的に長期ホールド出来た人が勝つんです。
投資は長期目線の方が勝ちやすいんですよ。
ですが、その長期目線の投資を行うにはある程度余裕が無いといけません。
今回、軒並み含み損を出した人の根本的な原因はそういう考えの甘さにあると思います。
苦い経験だと思いますが、それを糧にしてこれからもめげずに頑張ってください。
結果が出るまで続ける、それが一番大事ですよ。